下駄履き骨折とは?「第5中足骨骨折」治療と予防法

「足に違和感があるから整形外科に行ったら“下駄履き骨折“と言われた」「第5中足骨を骨折してしまったが、競技に復帰できるか不安」と思っている人もいることでしょう。第5中足骨骨折……通称「下駄履き骨折」とはどんな骨折で、予防するにはどうすれば良いかをお伝えします。

下駄履き骨折とは?

「下駄履き骨折」とは、正しい名前を「第5中足骨骨折」と言います。5つある足の甲の骨のうち、足首に近い5番目の骨が骨折してしまうタイプの骨折です。

かつて下駄を履いていた人が多く発症したことから「下駄履き骨折」と呼ばれるようになりました。

下駄履き骨折は、骨に強い力が加わってポッキリ折れるタイプの骨折ではありません。日々骨に負担がかかり続けたことで骨がもろくなり、軽く力を入れただけで折れてしまう「疲労骨折」タイプの骨折です。

骨がもろくなるにつれて痛みを感じる人もいれば、下駄履き骨折をして初めて痛みを感じる人もいて、症状の出方には個人差があります。

下駄履き骨折は、サッカーやバスケットボールなど素早い動きを繰り返し行うスポーツをやっている人に多いとされています。部活動などで激しい運動を始める年齢から患者さんの数が増えてきますが、大人でも発症することがあるので油断は禁物です。

「捻挫だと思って様子を見ていたら、どんどん足が腫れて、内出血もひどくなってきた」

「捻挫した後、尋常ではない痛みがでてきた」

こんな場合は下駄履き骨折を疑い、早めに整形外科を受診しましょう。

下駄履き骨折の治療

下駄履き骨折は、外来通院で治療することができます。3~4週間程度半ギプスで固定するのが一般的です。

痛みが強い場合は痛み止めの薬が処方されたり、松葉杖などで脚にかかる負担を軽減したりします。腫れている・痛みがある場合は、アイシングも効果的です。

これらの治療を行ってもよくならない場合は、手術を行うこともあります。

下駄履き骨折をしたときは、少なくとも1か月は運動をしてはいけません。なかには無理のない範囲で練習をしようとする人がいますが、中途半端に練習をすることは回復を遅らせます。人によっては難治性の骨折になってしまうこともあるので、下駄履き骨折と診断されたら1か月は完全に練習から離れましょう。

練習を再開するときは、軽いメニューから始めるようにするとともに、必要に応じて理学療法士などの専門家と相談して、練習メニューを考えるようにしてください。

下駄履き骨折しないためには

では、下駄履き骨折しないためにはどうすれば良いのでしょうか?下駄履き骨折は、走る際の衝撃が骨に蓄積することで起こりやすくなります。したがって、予防には骨に負担がかからないようにすることが重要です。

例えば、以下のようなものです。

・ストレッチを十分に行う

・オーバーワークにならないよう気を付ける

・足や膝、股関節の柔軟性を高める

・足に合ったシューズを選ぶ

といった工夫をしてみましょう。

また、普段から食事の栄養にも気を配るのが肝心です。ビタミンやミネラルは意識して摂るようにしてください。

しかしながら、日本人は欧米人に比べて下駄履き骨折を起こしやすい骨格をしています。また、O脚やX脚など骨格に異常がある場合も、足の骨に負担がかかりやすくなるので注意が必要です。

下駄履き骨折を発症すると、完全復帰できるようになるまで数か月と長い時間がかかります。また、治療成績も安定せず、人によっては競技を引退するきっかけにもなりかねません。

下駄履き骨折を完全に防ぐことは難しいですが、日ごろの練習内容を見直すことで発症リスクを下げることもできるので、ぜひ紹介したことを心がけてみてください。

【まとめ】おかしいと思ったら速やかに病院へ

「捻挫だと思っていたが、実は下駄履き骨折だった」ということは珍しくありません。捻挫後に足がどんどん腫れてくる、内出血が広がる、足を付けないほど痛む場合は、速やかに整形外科を受診しましょう。

参考URL

https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip29.html

https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/about/disease/sports/sports_09.html

Written by Yuuki. Supported by Fact Imaging LLC.
Supervised by Nanase.

県境なき医師 七瀬

疾病と健康についての正しい知識が得られれば、間違った医療や健康法で身体を損なうこともなく、医療費を抑制できるはず、との理念を持っています。1人の医師が出来ることは手の届く範囲のことだけですが、情報発信で助かる命や健康もあるはず、と思って頑張ります。

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